
今4才の男の子が治療に来ています。まだまだ甘えん坊の末っ子君でした。初めてきた時は診療台に座るのも嫌で、もちろんお口の中も見せてくれませんでした。
私たちは嫌がるお子さんを無理やり診るのは絶対やめよう、と決めています。大人でも歯の治療は怖いんですもの。その日は歯ブラシを見せて、こうやって磨いてね、と軽く話しただけで終わりました。
でも必ず次までの約束はします。「次はお椅子に座って歯ブラシの練習をしようね。」
そして2回目。歯ブラシを持ってきてくれました。前回私が簡単に説明した歯ブラシ方法をちゃんと覚えていました!!!ただお椅子にはすんなり座ってくれなくて、お母さんと一緒に座って、お口もまだ開けてくれません。恒例のお約束。「次はひとりで座って、虫歯さんをやっつけようね!!」
3回目、お母さんと一緒にお姉ちゃんが来て彼を励ましています。なんとかお母さんと一緒にユニットに横たわり、少し削らせてくれました。けど最後の最後でどうしてもお口を開けてくれなくなりました・・・・
ここで院長(夫ですが)登場です!「だめじゃないか!男の子でしょ!がんばれ!!」と。すると、よっぽど怖かったのか、わー!!と泣き出してしまいました。
このまま続けるかどうか、すごく悩みましたがこの日は途中でやめました。そしてお約束。「次は一人でお部屋に入って、一人で座って虫歯さんをやっつけようね。」 おそらく私の言葉はとおーく彼方で聞こえる汽笛(古いか)のようなものだったでしょう(笑)
そして今日。実は今日は来てくれないんじゃないかと内心不安でした。ところが時間通りに来てくれました。
今回はあえてお母さんは待合室で待っていただき、彼だけを診療室に呼びました。かなり戸惑いながらお椅子に座りましたが前回と少し様子が違います・・・今日はがんばる!という雰囲気がものすごく感じられます。
そして治療開始。両方の手をグーっと握り締めてお口を一生懸命開けてくれました。治療は無事最後まで終わりました!!
治療が終わってお母さんが診療室にいらしたら、「1人でできた!!」と小さな声でつぶやいたんです。思わず涙がでそうになりました。小さいながらもいろんなことを考えていたんでしょうね。お姉ちゃんも来ていましたが、いつも弟のことを心配して、本当にやさしいお姉ちゃんです。
お子さんを見る時はいつも新しい発見と感動の連続です。私達のほうが教えられることが多いような気がします。