どうして虫歯や歯周病になるのでしょうか?

 どうして虫歯になるのでしょうか?→虫歯は細菌による感染症です!!   

お口の中には常に700種類、数にして10兆以上の細菌が存在すると言われています。この700種類の細菌の約8割がお口に入ってきた食べ物や飲み物から酸を作り出せる酸産生菌と呼ばれるものです。この酸産生菌の中でも虫歯と最も深く関係している菌=ミュータンス連鎖球菌は1%程度しか存在しないと言われています。

では実際にこれらの菌が虫歯をどうやって作り出すのでしょうか?その前にお口の中で大事な役割を果たしてくれる唾液について話したいと思います。

唾液とは→多機能でお口の健康状態を反映するバロメータです。

唾液のすばらしい役割


  @潤滑作用ーお口をいつも潤し発音や発声、そして摂食・咀嚼・嚥下の機能を助けます。
  A抗菌作用ー様々な細菌に対して抗菌作用があります。
  B緩衝作用ーお口の中を中性に維持するよう働きます。
  C再石灰化作用ー溶け始めた歯にミネラル成分を送り再び歯を硬い状態に戻します。
  D浄化作用ー食べ物、飲み物を洗い流す役割。
  E消化作用、味覚作用
 どれをとってもお口と全身の健康に大事な役割を果たしています。
唾液の役割についてわかっていただけたでしょうか?普段何気なく食べたり・飲んだり・話したりしていますが唾液あってこそ!なんですね。本当に人間の体ってよくできていますね。感動します。
 
さて、ではいよいよ虫歯ができていく過程を紹介したいと思います。皆さんが食事をするとお口の中の酸産生菌が食べ物をもとにして酸を作り出します。ここで唾液が酸性になったお口の中を中性にしようとします。さらに食べてすぐに歯ブラシなどで汚れをとると虫歯の原因がなくなる訳ですから歯が溶ける心配はありませんよね。でも中性になる途中でまた食べ物を食べたり、 きちんと歯を磨かなかったり、元々唾液の役割が弱かったりするとお口は酸性の状態が続き歯を溶かす環境になってしまうのです・・・・
 簡単に言えばこのようにして虫歯が出来てくるのです。虫歯が出来始めた状態(初期虫歯)では再石灰化といってケア次第で元の健康な状態に戻ることがあります。しかしこの状態を過ぎてしまうと歯がしみたり、穴が開いたり、痛んだり、様々な症状が出てきて歯医者さんで治療することになります。
 こうなる前に虫歯の原因を追究し、虫歯になりにくい環境を作っていくことが大事です。そこで当院では皆様のお口の状態を様々な検査をすることで把握し、一人ひとりにあった予防プログラムを提案させていただいています。


バイオフィルムとは? 
       
簡単に言えば細菌の膜のことです。虫歯菌といわれるミュータンス連鎖球菌(以下MS菌)が歯にくっつくことから始まります。MS菌が付き始めた初期の段階では歯ブラシで取り除くことができます。しかし適切なブラッシングをしないまま砂糖(スクロース)をとると、MS菌が持つ酵素がスクロースを分解して非水溶性グルカンを作ります。MS菌が作る非水溶性グルカンは唾液で洗い流すことができないくらいねばねばと歯面にくっつき、唾液の持つ抗菌作用もおよばなくなります。さらに、歯ブラシでもとれないためどんどんその層は厚くなり、その内部で酸を作り歯を溶かしていきます。→虫歯ができる!!
 そしてこのグルカンバリアは本来歯にはくっつけない細菌を集めたり、全身疾患の原因菌などを停滞させ、病原性バイオフィルムを形成します。その内部では多様な細菌が作る酵素、内毒素などが歯肉や骨に悪影響を及ぼします→歯周病の始まり!!
 
これらの細菌を実際に見ることができます。歯に付いた汚れ(プラーク)を取るだけの簡単な検査です。実際に見ることでお口の中で起きている現象を、少しでも身近に感じていただきたいと思います。検査は無料ですので、ぜひ一度お試し下さい。 DSCN0455.jpg         
 バイオフィルムは歯ブラシでは取れず歯科医院で行う徹底したプロケアーを定期的に受けることでその再付着を予防できます。
           




当院で行う検査


 1.初診時のレントゲン撮影、口腔内写真撮影、歯周病検査(健康保険の範囲で行えます)
 
 2.カリエスリスク検査(唾液の性質や虫歯菌の量が30分ほどでその場でわかります)
        →3000円
 3.虫歯菌、歯周病菌検出検査(さらに詳しく調べたい方へ、検査機関に依頼するため結果がでるまで2週間ほどかかります。)→それぞれ4000円

 4.歯の健康検査(虫歯菌の数や、歯周病菌の数がわかります。検査機関に依頼するため結果が出るまで2週間ほどかかります。)→6000円